【生薬紹介-010】
甘草(カンゾウ)
マメ科ウラルカンゾウの根およびストロンで周皮を除いたもの。
成分:グリチルリチンなど
薬理:抗炎症、鎮咳など
性味:甘、平
帰経:脾、胃、肺
胃腸を整え緊張をとる。津液(水)を補う。
食欲不振や咳嗽、筋肉の緊張などに用います。
配合処方:桂枝湯、芍薬甘草湯など
【参考文献】
神戸中医学研究会編(2011)『中医臨床のための中薬学』東洋学術出版社.
三浦於菟(2011)『実践漢薬学』東洋学術出版社.
根本幸夫監修(2016)『漢方294処方生薬解説-その基礎から運用まで』じほう.